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伝統と共に生きる:仁和寺と御室流の日常

皆さん、こんにちは!今日は京都の宝石とも言える仁和寺と、そこから生まれた「御室流いけばな」についてお話ししたいと思います。

京都観光で仁和寺を訪れたことがある方も多いかもしれませんが、この千年の歴史を持つ寺院が日本のいけばな文化にどれほど深く関わっているかご存知でしょうか?実は、仁和寺から誕生した御室流いけばなは、日本の伝統文化の重要な一翼を担っているんです。

私自身、いけばなを学び始めたときに「なぜこんなにも流派がたくさんあるの?」と疑問に思ったものです。特に御室流は仁和寺という特別な場所から生まれた流派だけに、他の流派とは一味違う魅力があります。

今回の記事では、仁和寺の秘密から御室流いけばなの基本テクニック、四季折々の花々の活かし方まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。さらに、実際に仁和寺で体験できる特別ないけばな教室についても詳しくご紹介!

伝統文化に興味がある方はもちろん、これからいけばなを始めてみたい方、京都の隠れた魅力を探している方にもきっと役立つ内容になっていますよ。それでは、1000年の美を受け継ぐ御室流いけばなの世界へ、一緒に飛び込んでみましょう!私が感じる “大人のときめきポイント” も交えつつご紹介しますね!


1 千年の息づかいを抱く仁和寺と御室流

嵐電の「御室仁和寺」駅で降りて、ゆるやかな参道を歩いて行くと、ふわっと空気が変わります。世界遺産の仁和寺。観光寺院として有名ですが、実は “花” においても深~い物語を秘めているんです。

ここから生まれた御室流は、平安の頃から続く古い古い流派。もともとは仏さまにお花を供えるところから始まり、「自然の姿をそのまま活かす」という哲学が今も息づいています。人工的に枝を曲げたりせず、花の個性をそっと後押しするイメージ。だから作品を前にすると、不思議と心が静かになるんですよね。

境内にある「御室会館」では季節ごとに展示が開かれ、たとえば春には低木の御室桜を活かした “春の息吹” が並び、冬は椿と雪を思わせる余白で “静寂” を描きます。眺めているだけで、自然と呼吸が深くなる感じ。花って、すごい。


2 初心者でもトライできる御室流の基本

「歴史ある流派って敷居が高そう…」と構えてしまいがちですが、意外と始めやすいんです。必要なのは花鋏・剣山・花器の3つ。まずはシンプルな花器に季節の枝物を一本、そこへ脇役を2本ほど添える “三本立て” が基本形。ポイントは“詰め込みすぎない”こと。空いたスペースが “間(ま)” になって、作品に呼吸を通してくれます。

京都や首都圏には御室流の体験教室がいくつかあって、私が参加したクラスでは最初に“一輪挿し”から教えてもらえました。緊張しつつ枝を切っているうちに、いつの間にか雑念が消えていく感覚……これがちょっとした瞑想タイムになるんですよね。


3 仁和寺で味わう四季のドラマ

  • :境内一面を埋める御室桜。低い位置で花を付ける姿が愛らしく、いけばなでは“余白多め+淡い色”で若々しさを表現。

  • :放生池の睡蓮や蓮が見頃。水辺の涼やかさを生け花でも再現するので、見ているだけでクールダウン。

  • :真っ赤な紅葉と青竹のコントラスト。“秋の彩り”と題した展示は、写真映え抜群です。

  • :椿や梅。雪の日には枝に白を残して生けることもあって、“静けさの美” にハッとします。

こうして四季を追いかけてみると、自然の変化をそのまま写し取る御室流の魅力がよくわかります。


4 他の流派とどこが違う?

大まかに言うと、御室流は“古式ゆかしき正統派”。

  • 格式:京都の門跡寺院ゆかりだけあって、荘厳さと気品が際立ちます。

  • 花材選び:季節感重視。派手な異国の花より、四季の枝物や野の花が主役。

  • 精神性:いける行為そのものを修行と捉えるところが特徴。「花に生かされる」という言葉、しみます。

一方、自由な発想の流派は現代アートのように大胆だったり、暮らしの中でカジュアルに楽しめる流派もあったり。それぞれ良さが違うので、見比べると面白いですよ。


5 生け花を体験!

「見てるだけじゃ物足りない」「実際に手を動かしたい」という方には、京都市内で開かれる体験教室がおすすめ。静かな空気の中で花と向き合う 時間は格別です。レッスン後には、完成した作品を愛でながらお食事が楽しめるところもあり、旅の思い出づくりにも◎。


まとめ ― 花と向き合う時間は、自分と向き合う時間 ―

御室流のいけばなは「花をいける」以上に、「自然と自分をつなぎ直す」ような体験だと感じます。枝を切り、水に触れ、余白を残す。そのひとつひとつが、慌ただしい日常のスイッチをふっと緩めてくれるから不思議です。

京都へ行く機会があれば、ぜひ仁和寺で季節の花に出会ってみてください。そして可能なら、花鋏を握ってみてください。きっと千年の時間が、あなたの指先にも静かに流れ込みますよ。

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