
みなさん、こんにちは!いけばなの奥深さにすっかり魅了され、お稽古の日が待ち遠しくてたまらない私です。
最近、お稽古のあとにちょっとした悩みがありました。それは、「自分の目で見たときの感動が、写真に撮るとうまく伝わらない」ということ。先生に手直しをしていただいて、空間や枝の曲線がこんなにも美しいのに、スマホで撮ってあとで見返すと、なんだか平面的で魅力が半減してしまっている気がしていたんです。せっかくなら、この素敵な日本の文化をSNSでもっときれいにシェアしたいですよね。
そこで先日、お稽古のあとの撮影タイムに、先生やベテランの先輩であるSさんに「どうやったらもっと素敵に撮れるんですか?」と相談してみました。すると、特別なカメラがなくても、ちょっとした角度や光の使い、そして「引き算」の意識を持つだけで、劇的に写真が変わることを教えてもらったんです。
今回は、私のような初心者でもすぐに実践できて、いけばなの繊細な美しさをしっかり伝えられる「スマホ撮影のコツ」をシェアします。これを読めば、次のお稽古での撮影がもっと楽しくなるはずです。これから新しい趣味や特技としていけばなを始めてみたいと思っている方も、ぜひ教室の雰囲気を感じながら読んでみてくださいね。
1. 正面から撮るだけじゃもったいない?先生に教わったスマホ撮影のコツが目からウロコだった話
お稽古で生け花を活けた後、記録用にとりあえず真正面からスマホで撮影して終わりにしてしまっていませんか?実はその撮り方、作品の魅力を半分も伝えきれていないかもしれません。特に古流のような伝統的なスタイルでは、枝の曲線や葉の裏表の表情、そして「天・地・人」の空間構成が重要です。正面からの撮影だけでは、これらの立体感や奥行きが平面的になり、せっかくの緊張感ある造形美が損なわれてしまうことが多いのです。
以前、教室の先生に指摘されてハッとしたのが「カメラのレンズ位置」でした。私たちは普段、立ったままの見下ろす視点で花を見てしまいがちですが、生け花、特に床の間に飾ることを想定した古流の作品は、正座をして見上げた時のアングルで最も美しく見えるように計算されています。そのため、スマホで撮影する際も、カメラを胸の位置や腰の位置まで下げて、少し下からあおるように撮るだけで、驚くほど作品に威厳と迫力が生まれます。
また、スマホカメラならではの具体的なテクニックとして教わったのが「グリッド線」の活用と「露出補正」です。設定画面からグリッド線(格子状のガイド線)を表示させ、花器の水平ラインをしっかり合わせることで、写真全体のバランスが整い、プロっぽい仕上がりになります。さらに、花にピントを合わせた後、画面に出てくる太陽マークを少し下げて露出(明るさ)を落とすと、陰影が強調され、枝のラインがくっきりと浮かび上がるドラマチックな一枚になります。
背景選びも重要です。生活感が漂う教室の背景ではなく、無地の壁や、あるいは着物の帯などを背景に見立てて撮影するだけで、InstagramなどのSNSで目を引く「映え写真」に変わります。正面だけでなく、枝が一番美しく撓(た)められている角度を探し、あえて斜め横から空間の広がりを撮るのもおすすめです。記録写真から作品写真へ。ほんの少しの意識とアングルの工夫で、あなたの生け花はスマホの画面の中でも生き生きと輝き始めます。
2. 実は「引き算」が大事!先輩のSさんに聞いた、生け花の曲線美を写真で伝える裏ワザ
古流の生け花が持つ最大の魅力といえば、植物の枝を矯(た)めることで生まれる、しなやかで力強い「曲線美」です。しかし、肉眼では感動したその立体的な造形も、いざスマートフォンのカメラで撮影してみると、背景にごちゃごちゃしたものが写り込んだり、奥行きがなくなって平坦に見えたりと、その魅力が半減してしまうことはありませんか。
そこで参考にしたいのが、華道歴の長い先輩であるSさんから教わった写真撮影の極意、「徹底的な引き算」という考え方です。SNSで多くの「いいね」を集める写真は、主役である花や枝のラインを際立たせるために、不要な情報を極限まで削ぎ落としています。
具体的には、作品全体を画角に収めようとする欲を一度捨ててみることです。古流特有の流れるような枝のライン、特に「真(しん)」の枝が描く美しいカーブに焦点を当て、思い切って寄りの構図を作ってみてください。Sさんによれば、あえて花器の一部や脇枝をフレームアウトさせることで、鑑賞者の想像力を掻き立て、空間の広がりを感じさせる写真になるといいます。
また、背景の「引き算」も重要です。生活感のある家具や他のインテリアが写り込むと、繊細な枝の動きが背景の線と喧嘩してしまいます。撮影時は、作品の後ろに無地の壁が来るように配置を変えるか、あるいは大きめの和紙や布をバックに立てるだけで、枝のシルエットがくっきりと浮かび上がります。
さらに、光の使い方も工夫しましょう。全体を均一に明るくするのではなく、自然光を斜め横から当てるサイドライト気味に撮影すると、枝や葉に陰影が生まれ、古流ならではの立体感と曲線の美しさがよりドラマチックに強調されます。情報を詰め込むのではなく、見せたい一点の美しさを抽出する。この「引き算」の視点を持つだけで、あなたの生け花写真は劇的に洗練されたものに変わります。
3. 初めての作品をSNSにあげたら大好評、光と影を意識するだけでこんなに変わるなんて
古流生け花の稽古で初めて生けた作品。その感動をそのままSNSで伝えたいと思っても、スマホの画面を通すと実物の迫力や繊細さが消えてしまった経験はありませんか?実は、生け花の写真を劇的に変える魔法のスパイスは「光と影」のコントロールにあります。
特に古流生け花は、植物の出生を重んじ、枝の流れるような曲線美や、花と花との間に生まれる「空間」を大切にします。部屋の天井照明やスマートフォンのフラッシュなど、正面から強い光を当ててしまうと、この大切な奥行きや陰影が飛び、平面的で記録写真のような印象になってしまいます。
そこで意識したいのが「サイド光(横からの光)」や「半逆光」です。おすすめは、晴れた日の午前中、直射日光が当たらないレースのカーテン越しの柔らかい自然光を利用することです。作品を窓の近くに配置し、斜め横や斜め後ろから光が入るようにセッティングしてみてください。
光を横から当てることで、花材の輪郭が際立ち、葉脈の質感や枝の曲がり具合に美しいハイライトと影が生まれます。さらに注目すべきは、背景の壁や床に落ちる「影」です。古流特有の伸びやかな枝が作り出す影も作品の一部としてフレームに収めることで、写真全体にドラマチックな雰囲気が加わり、空間の広がりを感じさせることができます。
実際にこの撮影方法を試した初心者の方からは、「ただ窓際に移動させただけなのに、まるでプロが撮ったような一枚になった」「Instagramでの『いいね』の数が普段と全然違う」といった驚きの声が多く上がっています。高価なカメラ機材を用意する必要はありません。光の向きを変え、影を味方につける。たったそれだけの工夫で、あなたの初めての古流作品は、SNSのタイムライン上でひときわ目を引くアートへと進化します。ぜひ次回の稽古後には、光と影の演出を楽しんでみてください。
4. 全体だけ撮って満足してない?花材の表情にグッと寄ると見えてくる新しい世界
生け花の作品を撮影する際、作品の全体像をフレームに収めることは、空間のバランスや構成美を記録するうえで基本中の基本です。しかし、SNSでより多くの人の目に留まり、感情を動かす写真を撮るためには、全体写真だけでは物足りない場合があります。スマートフォンの小さな画面でタイムラインをスクロールしている時、引きの写真は情報量が多すぎて、かえって印象に残りにくいことがあるからです。
そこで提案したいのが、思い切って花材に「グッと寄る」接写(クローズアップ)のアプローチです。カメラやスマートフォンのレンズを被写体に近づけ、作品の一部分だけを切り取ることで、肉眼で離れて見ていた時には気づかなかった「新しい世界」が見えてきます。
例えば、メインとなる花の花弁が重なり合う繊細なグラデーションや、葉の表面に浮き出る脈の模様、あるいは古流生け花ならではの技術が光る、枝を矯めた(ためた)美しい曲線の部分などにフォーカスを当ててみてください。霧吹きで少し水をかけ、瑞々しい水滴をまとわせた状態で接写すれば、生命力にあふれた幻想的な一枚になります。
寄りの写真を撮影する際のコツは、ピントを合わせたい主役を一点に絞り、背景をできるだけぼかすことです。一眼レフカメラであれば絞りを開放気味にし、スマートフォンであればポートレートモードなどを活用すると良いでしょう。背景が整理されることで、花材の色や質感が際立ち、写真に強烈なインパクトが生まれます。
また、古流の特徴である足元の「水際(みずぎわ)」の緊張感ある立ち上がりをクローズアップするのも通な撮影方法です。一本の線として立ち上がる凛とした姿は、全体像の一部として見るよりも、寄って撮影することでその精神性がより強く伝わります。
InstagramなどのSNSに投稿する際は、1枚目に目を引くインパクトのある接写写真を配置し、2枚目以降に全体像の写真を載せるという構成も効果的です。細部の美しさで興味を惹きつけ、その後に全体の構成を見せることで、作品のストーリーや奥深さをより効果的に伝えることができます。全体を撮って終わりにするのではなく、一歩踏み込んでレンズを近づけ、花材が語りかけてくるような表情豊かな一枚を探求してみてください。
5. 教室の空気感まで写したい!稽古終わりの撮影タイムで気づいた背景選びの重要性
生け花のお稽古が終わった後、スマートフォンを取り出して作品を撮影する時間は、完成した達成感を味わう至福のひとときです。しかし、帰宅してから写真を見返したときに「肉眼で見た感動が伝わらない」「何かが違う」と感じたことはありませんか?実はその原因、花そのものの撮り方ではなく「背景」の選び方にあることが多いのです。特に古流のような伝統と格式を持つ生け花は、その流麗な曲線美や凛とした佇まいを引き立てるための「余白」や「空間」が必要不可欠です。
魅力的な写真を撮るために、まずは徹底的な「引き算」から始めましょう。お稽古場のテーブルに置かれたままの花鋏やタオル、他の生徒さんの荷物、壁にかかったカレンダーなどが写り込んでしまうと、せっかく作り上げた作品の世界観が一気に現実に引き戻されてしまいます。SNSやInstagramで多くの注目を集める写真は、生活感を巧みに排除し、作品と向き合う静謐な空気感まで切り取っているのが特徴です。被写体の後ろにある余計なものをどかす、あるいは自分が動いて背景を整理するだけで、写真のクオリティは格段に上がります。
次に意識したいのが、お稽古場ならではの「和のテクスチャ」の活用です。もし教室に床の間や障子、趣のある土壁があるなら、そこを背景に選ばない手はありません。古流特有の「生花(せいか)」の型は、シンプルな背景の中に置くことで、植物の生命力と計算された枝のラインが際立ちます。特に障子越しに入る柔らかな自然光(サイド光)を利用すれば、葉や枝に美しい陰影が生まれ、ドラマチックで奥行きのある一枚に仕上がります。フラッシュは使わず、自然光や室内の環境光を活かすのがポイントです。
また、あえて「引き」の構図で撮影し、教室の広がりや畳の目を入れることも効果的です。花のアップだけでなく、その花が置かれている空間を含めて撮影することで、稽古場の凛とした静けさや、心地よい緊張感を写真に閉じ込めることができます。主役はあくまで花ですが、その花が存在している空間ごと愛でる視点を持つことが、ワンランク上の「映える」写真を撮る最大のコツと言えるでしょう。背景選びひとつで、単なる記録写真が、物語を感じさせるアート作品へと変わります。次回の稽古終わりには、ぜひ花の後ろ側にある空間にも意識を向けて、シャッターを切ってみてください。